しくみ

呼びかけから、片づいた用事まで

三つの層があり、そのうち二つは表に出てきません。それでも書いておきます。話したことがどう扱われるかは、知っておく値打ちがあるからです。

インストールと最初の一歩

  1. ダウンロードしてインストールする

    ファイルは一つ、ディスクイメージです。Ariadne をアプリケーションフォルダに移して、そこから起動してください。イメージのウインドウからではありません。これは形式的な話ではありません。イメージから直接起動したアプリは自分を更新できず、しかもその状態は新しい版が出ていないのと見分けがつきません。中に入っている説明は、VoiceOver が最初から最後まで読み上げます。

  2. キーと、考える層をつなぐ

    Ariadne は自前のモデルを持たず、お手持ちのアカウントで動きます。必要なものは二つです。

    • OpenAI のキー。これは必須です。一度貼り付けるだけです。設定の中の「音声」にあります。これがないと、音声での会話は始まりません。
    • Claude Code または Codex。用事をこなす側です。どちらか一方で足ります。ターミナルからインストールします。
    • アカウント。Claude には二通り、Codex には一通りの道があります。Claude は claude でのサインイン、または ANTHROPIC_API_KEY に入れたキーを受け付けます。Codex が受け付けるのは codex login でのサインインだけです。
  3. 許可を与える

    最初の起動時に、マイク、アクセシビリティ、連絡先、カレンダーの許可を求めます。メールを読むにはフルディスクアクセスが、後ろで鳴っている音を下げるには画面収録の許可が要ります。Ariadne は声で求め、それぞれ何のために要るのかを話します。説明のないまま設定画面に送り出すことはしません。

  4. 呼びかけるか、キーを押す

    「ヘイ Ariadne」、または Command Control Option スペース。どのアプリからでも。

Ariadne に必要なもの

Ariadne は自前のモデルを持たず、お金のやり取りにも入りません。お手持ちのアカウントで動き、請求は提供元から直接届きます。アプリが無料なのはそのためです。初めて使う前に、二つだけ用意していただきます。

OpenAI のキー。必須です

音声での会話と、画像の説明を受け持ちます。これがないと Ariadne は会話を始めず、何が足りないかを話します。貼り付けるのは一度きり。そのあとは macOS のキーチェーンにしまわれます。

Claude Code または Codex。用事をこなす側です

メール、ファイル、シェル、離れた場所にあるマシンに手が届く層です。どちらか一方で足ります。これがなくても Ariadne は会話をし、画面の説明もしますが、用事そのものはこなせません。

つなぎ方

OpenAI のキー

ご自分の OpenAI アカウントで作り、コピーして Ariadne に貼り付けます。

  • platform.openai.com

設定の中の「音声」。キーが要るのは、そこだけです。

Claude Code または Codex

どちらか一方で足ります。ターミナルからインストールして、サインインします。

Claude Code

  • brew install --cask claude-code
  • claude

または

Codex

  • codex login

Codex は ChatGPT アプリにも一緒に入ってきます。

確認

Ariadne は起動のたびに両方を確かめ、足りないものを、それを直すコマンドと一緒に話します。

claude や codex が入っているだけでは足りません。使えるアカウントも要ります。

話しかけたとき、何が起きているか

呼びかけを聞いているのは、macOS に組み込まれた音声認識です。その言葉が出るまで、音声はこのコンピュータから出ません。送られることも、残されることもありません。

呼びかけのあと、会話は話して聞く音声モデルに渡ります。会話だけでは片づかないことを頼まれると、実行する層に仕事を渡し、いま動いていることをあなたに伝えます。

実行する層は、ファイル、シェル、メール、家、プラグインに手が届きます。そこで用事をこなして結果を返し、音声モデルがそれをふつうのことばで伝えます。

見るためではなく、聞くために決めたこと

画面を見ていないときにだけ、その意味がわかる決めごとです。

  • Esc を押せば、読み上げも実行中の作業も止まります。いつでも、どのアプリからでも。
  • 少し時間のかかる作業なら、Ariadne はひとことでそう伝えて、あとは黙ります。まだ何も起きていないことを、いちいち報告したりはしません。
  • 道具が動いているあいだ、マイクは閉じています。ひとりごとに返事をしてしまわないためです。
  • 更新は自分で、静かに行います。インストールは会話が終わるまで待ちます。

よくある質問

Ariadne は VoiceOver の代わりになりますか。

いいえ。画面を読み上げるのは VoiceOver で、Ariadne はそれをしません。Ariadne は頼まれたことをこなします。二つは一緒に働きます。

コマンドを覚える必要はありますか。

いいえ。人に話すのと同じ、ふつうのことばで話しかけてください。はっきりしないところがあれば、Ariadne のほうから聞き返します。

間違えたときはどうなりますか。

取り消せないことの前には、先に確認します。作業の途中なら Esc で止まります。終わったあとには、何をしたかを話します。

OpenAI のキーは必ず要りますか。

はい。音声での会話と画像の説明を受け持つので、これがないと Ariadne は会話を始められず、何が足りないかを話します。キーはご自分の OpenAI アカウントで作り、設定に一度貼り付けるだけです。料金は、実際に使った分を提供元に直接お支払いいただきます。

なぜ Claude Code か Codex が要るのですか。

会話の外まで手を伸ばす用事、つまりメール、ファイル、シェル、離れた場所にあるマシンをこなす層だからです。どちらか一方が入っていて、使えるアカウントがあれば足ります。これがなくても Ariadne は会話をし、画面の説明もしますが、用事そのものはこなせません。そのことも、はっきり話します。

これらには別に料金がかかりますか。

Ariadne 自体は無料で、お金のやり取りにも入りません。お支払いは、アカウントをお持ちの提供元へ直接です。キーの分は OpenAI へ、考える層の分は Claude か ChatGPT のご契約に沿って。

実際に試してみてください

ダウンロードして、ご自分のマシンで確かめられます。

Appleシリコン搭載のMac(M1以降)とmacOS 26以降が必要です。アプリは静かに自動で更新され、インストールは会話が終わるまで待ちます。話の途中でさえぎることはありません。